久しぶりの再会が、余りにもアッサリしていたことに……少し拍子抜けして。
腑に落ちないような複雑な気持ちのまま、矢代先生の元へと…戻る。
「おお、ごくろうさん。」
先生は、私の手にビールの入ったビールを手渡してくると…。
上機嫌で、
「乾杯っ。」
グラスを…カチンと鳴らす。
お互いに、グビッと一口飲んだ所で。
「………、アホかーっ!!!」
矢代先生は立ち上がって。
対面する私の頭を…ぐちゃぐちゃにかきみだした。
「え…。え?!」
何事?!
「本当にしやがったな!俺を殺す気かーっ!!!」
「……ちょ…、待って下さいっ、それは早瀬が……。」
……ん?早瀬…?
もしや…、と思って。
さっきの場所へと視線を移すと……。
こっちを見ていた早瀬が、にーっこり笑って。
ピースサインを送ってきた。
「……や、やられた……!」
まったく…、もう。
素知らぬ顔して。
アッサリ…君のトラップに掛かってしまった!
矢代先生からのからのお達しで、私は早瀬を…先生の前へと、強制連行する。
それから……
何故か二人正座をさせられて。
説教と、うんちくを…クドクドと語られた。
「このオッサン、先に部屋飲みしてたんだよ。酒、ロックにしても気づかないくらいザルだから、大丈夫だっておもったんだけどなあ…。」
早瀬が私の耳にこっそり耳打ちしてくる。
「お前ら!……ホンッとろくなこと考えてねーだろ!」
酔っぱらいの先生は…
既にロレツが回ってないけれど。
「……しかし、まあ…。いいもんだなあ…。同窓会!」
真っ赤になった目を細めて…。
それはそれは、嬉しそうだった。
「イヤ。同級生じゃないし。」
「……シーっ、早瀬っ。」
こんな…些細なやりとりが。
……懐かしかった。


