ねえ、君にもし、もう一度会えたなら。





浴衣の上に…サーモンピンクの丹前を羽織って。



まだ、半乾きの髪を慌ててまとめているのは。


私と…紘子先生。




「おーい、早くしてー!宴会、始まるよ?」




目上の先生にそう急かされて…

これ以上、のんびりなんてできない。



殆どすっぴんに近い化粧、
少し…テキトーな、まとめ髪。



携帯を丹前の袂に隠し入れると…。



バタバタと、慌ただしく…部屋を後にした。