ねえ、君にもし、もう一度会えたなら。




そんな早瀬だったけど……。




高校3年生の…秋。



連休明けのある月曜日に……。





本当に髪を真っ黒にして…登校してきた。





これには…、矢代先生も、やれやれって顔して…。






「……随分真っ黒な地毛で。」



悪戯っ子みたいに笑う早瀬に、とっておきのゲンコツを…お見舞いした。








ああ…、そうだ。

確か……このあとだっただろうか?










『髪、さらさら。』


『……は?』



『紗羽ちゃん、シャンプーなに使ってるの?』






同じ目線の高さから、私を……ドキドキさせたのは。










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