ねえ、君にもし、もう一度会えたなら。






『紗羽ちゃん、聞こえる~?!』




…………。




『はい、聞こえます。(棒読み)』




『そのまま、後退しながらしゃべって。』



……これ……


一体なんの、バツゲーム…?




『こっちに背中向けると駄目だから、本部に体向けて。』



『何喋るの?!』



『ええーと……、じゃあ、趣味は?』




『……。そんなの、言えるわけないじゃん!』




グラウンドの、至る所から…

笑い声。


『えー…、マイク入ってるので気を付けてくださーい!』



ちょっ…、誰のせいよ…!




恥ずかしくなって、くるりと…反対側に向き直すと。




キイーン…!!!



『ぎゃっ!!』


『はい、そうなるからこっち見て言ったのに。』