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東京に出てきて…1か月足らず。
都会の街の喧騒と、
急ぐようにして歩いていく人々の波に…のまれそうになりながら…。
私は、必死に…もがいていた。
目一杯お洒落して、慣れない標準語を話す自分に…まだ、違和感を抱いたまま……。
一人の生活は、思いの外…寂しかった。
友達もできたし、順調な滑り出しだったのに…。
アパートに帰ってくると、
温かいご飯や、『おかえり』って…掛けてもらえた言葉が恋しくて。
一人…静かな夜を過ごしていた。
話しかける相手は……
アナログテレビ。
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