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季節は…
冬。
暴風雪が…視界を阻んで。
ナマ足の女子高生が…二人。
ルーズソックスを、まるで樹氷のようにしながら…街中を歩いていた。
「もー…、無理っ!紗羽、ちょっと休憩しよう!」
泣き言を言うみっちゃんに連れ添って。
暖を…求める。
やって来たのは…カラオケBOX。
部屋に案内されてすぐに、備え付けのエアコンの温度をガンガン上げて…。
ソファーにもたれ掛かった。
高校生の娯楽と息抜きとくれば…
定番中の、定番。
考えることは…皆一緒。
フロント脇にあるフリードリンクを取りに行った時には…
制服姿の客が、次々と押し寄せていた。
「……うん、やっぱココアかな。」
カップにホットココアを注いだその時。
「……紗羽ちゃん!」
背後から…名前を呼ばれる。
「……わ、しんちゃん!……と…恒生さん!」
「考えることは皆同じだなあ~。」
「ホントだね。」
「……。で?部屋はなん号室?」
「「……は?」」
「みてよ、この待ち人の多さ!」
「「…………。」」
「困ったときは…お互い様でしょう?」
恒生さんに、そう言われては…
どうしようもない。
結局、いつものメンバー揃って…
部屋へと戻っていった。


