「みっちゃんひさしぶり!」
「きゃ~☆サワ、おかえり~!!」
日曜の昼下がり。
ぽかぽかした陽気に誘われるかのようにして…
アッツイ抱擁を交わす、アラサー女子、若干2名。
「あら嫌だ、みっちゃんたらますます豊潤になっちゃって。」
「なにそれ~太ったとでも言いたいの?」
「ちっが~う!女性としての魅力が上がったってこと!分けて分けて♪」
「……もう、相変わらずなんだから!」
おおらかに微笑むのは…、
佐田 美那子。
丸みを帯びた体型は、幸せの…証。
ただ今乳児を育児中の為……、
より、ふくよかな訳である。
「あれ?子供連れじゃないんだ?」
「ん、実家に預けてきた。さすがに今日はちょっと…、ねえ~?」
「………。ん、…ごめんね、急に。」
「なんで~?全然っ。」
おっとりとしたおおらかな性格。
いつもいつでも…私を癒してくれる、大スキな親友。
「…………本当に、大丈夫だった?」
「……………。」
優しいが故に……彼女へと甘えてしまうのは、
今も昔も変わりなくて……。
だからこそ、不安にもなる。
「………。コラ、ま~た顔色伺ってる。もう時効だよ。大丈夫じゃなかったら…、来ないって。」
彼女は私にデコピンをお見舞いして、
ふわりと……笑ってみせる。
母は…、強し、だ。
いつまでも変わらないのは……
私だけなのかな……。