教室で瞬く…白い光。
「……激写っ。」
「は?お前何撮っんのっ?!」
半目がパッチリと開かれて……
名物男はとってかかってくる。
「ん~…?…写真。」
「見りゃわかるよ、そりゃあ!」
「まあまあ、思い出づくり?…お、出来た出来た。……ホラっ。」
ポラロイドで撮った写真を。
俺は奴へと差し出す。
「8組名物…、『半目開いて寝る男』っ!」
「なんちゅー思い出を撮ってくれちゃうかなあ…。」
「まあまあ、ではこちらのペンでメッセージをどうぞ。」
「は?」
「矢代先生への感謝の色紙…ならぬ、写真。しかも、寄せ書き風じゃなくって…、バラまき風?」
「……はい?」
現実の世界が……
リアルな一枚の絵になる。
自分の目で見るよりも……
それは、より『最も』らしい一瞬で………。
この頃の俺には、増えていくそれが……
積み重なっていく思い出が………
嬉しかった。


