アルバムを見れば……
どこにでも写っている早瀬。
クラス中を巻き込んで…、
散々、馬鹿をして、
突然、近くに来ては…いなくなる。
クラスの中心にいたはずなのに、
ここにいるはずなのに。
楽しいはずが……
君がいないだけで、
物足りない。
「……足りないよ……。」
どれだけ…その存在が大きかったのかを…
思いしらされる。
「くそー…、なんで、涙なんか……。」
悔しいのか、
悲しいのか、
よくわからない感情が渦巻いて……
おかげで涙腺崩壊。
…ぐちゃぐちゃだ。
「……サワ……?」
みっちゃんが駆け付けて…
優しく肩を揺する。
「紗羽ちゃん、こういうときは座禅組んで精神を……」
「恒生、ふざけてる場合か!」
恒生さんやしんちゃんが懸命に宥めてくれている。
……泣くな…、私。
最初からわかっていたことじゃないか。
今更……
今更泣いて…
どうなる。
先生……、
今更答えを見つけても……
どうにもできないときは…どうしたらいいんですか?
間違った解答ならば。
あの時みたいに……
思い切り、喝でも入れて下さい。
そしたら、少しくらい……
前を向けるから……。


