「そっか、私あの時大きな声で話してたしね。でもやっぱり無謀だよね……私がS大行きたいなんて」 入試に日本史が必要なのに全然出来ないし。 「その……俺でよければだけど、手伝おうか?」 「へ?」 「受験勉強。って言っても俺もK大の入試が10月にあるから、それ以降になっちゃうんだけど」 「……そんな、いいの?」 「うん。俺で役に立てるなら……ダメ、かな?」 ここで断る人がいたら、もう逆に会ってみたいくらいだよ。 どうして彼は、私にもこんなに優しくしてくれるんだろう。