そう、だから今僕の前で起きていることも必然なのである。
「鏡夜どうだ?降参するか(笑)」
「う、うるさい!僕はまだ諦めない」
一体何をしてるのかと言うとトランプのポーカーをしているのだ。でもただのポーカーをしている訳ではない。ポーカーで先に五回勝った奴が昼ご飯をおごって貰うという高校生の僕達にとっては非常に重要なゲームなのである。
あ、自己紹介まだしてませんでしたね。
僕の名前は『神里鏡夜』(しんざと・きょうや)
都立白堂高等学校に通う二年生です。特に取り柄もない高校生です。そして目の前にいる奴がクラスメートの黒沢真。中学時代からの付き合いだ。「鏡夜、諦めろもうお前に勝ち目はない」
く、確かにその通りだ。今の勝敗は0勝4敗、どうあがいてもあと一回負けたらおしまいだ。