「あぁ、なんということだ………。
永らく夢見ていた松原の鬼との遭遇を、とうとう果たすことができたのだ………」
感極まったように声を震わせ、春宮は灯をじっと見つめる。
「しかも、世にも珍奇な赤き髪ーーー。
なんと素晴らしいことよ!
ぜひとも私の宝物庫に並べたい!!」
「………………」
自らの夢想に陶酔したような様子の春宮を、灯は不気味な妖怪でも見るように眺めていた。
じりじりと近づきながら手を伸ばしてくるので、灯はさっと飛びすさる。
春宮は慌てて舎人たちを振り返り、灯を指差した。
「ーーーーーお前たち、この鬼を捕らえろ!!
ただし、この美しき髪だけは決して傷つけてはならぬぞ!!」
「御意!!」
永らく夢見ていた松原の鬼との遭遇を、とうとう果たすことができたのだ………」
感極まったように声を震わせ、春宮は灯をじっと見つめる。
「しかも、世にも珍奇な赤き髪ーーー。
なんと素晴らしいことよ!
ぜひとも私の宝物庫に並べたい!!」
「………………」
自らの夢想に陶酔したような様子の春宮を、灯は不気味な妖怪でも見るように眺めていた。
じりじりと近づきながら手を伸ばしてくるので、灯はさっと飛びすさる。
春宮は慌てて舎人たちを振り返り、灯を指差した。
「ーーーーーお前たち、この鬼を捕らえろ!!
ただし、この美しき髪だけは決して傷つけてはならぬぞ!!」
「御意!!」



