*華月譚*月ノ章 姫君と盗賊の恋物語

その花咲くような満面の笑みを見た瞬間。






灯は、ぶちっと切れた。








「……………っの、阿呆が!!」





「えぇっ!!??」






突然声を荒げた灯に、汀はびっくりしてしまう。





「お前は………一体どれだけ阿呆なんだっ!!」






「えっ、私が!?」






「そうだ、お前だ!!


お前ほど阿呆な人間が他にいるのか!?」






汀は考え込むように頬に手を当て、首を傾げた。