*華月譚*月ノ章 姫君と盗賊の恋物語

しかし、足腰が立たなくなっているせいで、すぐに春宮の腕に捕らわれてしまった。






「………ふふふ、そう焦らすでない。


もう夜明けが近づいておるぞ。


夜は短いのだから………」






「…………あっ!!」







春宮は汀の袿を剥ぎ取り、さらに単も脱がせ、肌着である小袖にも手をかけた。





汀は右手で襟を引っ張って押さえたが、その手首を強く掴まれ、引き剥がされてしまう。





春宮は空いた方の手で、小袖の肩をぐいと脱がせた。






陽に当たったことのない真っ白な肩があらわになる。






「ーーーおぉ、なんと美しい肌だ………」





春宮は感極まったように呟いた。