灯が周囲の様子を窺い、近くに人がいないのを確かめると、卯花と楪葉に合図を出した。
二人は握り合った手の力をぎゅっと強め、顔を見合わせて頷きあう。
そうして、同時に駆け出した。
「気をつけろよ、二人とも」
群雲が小さく声をかけると、卯花は力強く頷いた。
二人は一番近くの建物に入ると、手近な局の前で足を止める。
中の様子を窺うように息をひそめ、誰もいないのことが分かると、さっと飛び込んだ。
ひと気のない局は薄暗かったが、几帳に唐衣(からぎぬ)と裳(も)がかけられているのが分かった。
「豪奢な着物ねぇ。
これを着ればいいかしら」
「そうだね、たぶん………宮仕えの女の人たちが着る装束みたいだから」
二人は握り合った手の力をぎゅっと強め、顔を見合わせて頷きあう。
そうして、同時に駆け出した。
「気をつけろよ、二人とも」
群雲が小さく声をかけると、卯花は力強く頷いた。
二人は一番近くの建物に入ると、手近な局の前で足を止める。
中の様子を窺うように息をひそめ、誰もいないのことが分かると、さっと飛び込んだ。
ひと気のない局は薄暗かったが、几帳に唐衣(からぎぬ)と裳(も)がかけられているのが分かった。
「豪奢な着物ねぇ。
これを着ればいいかしら」
「そうだね、たぶん………宮仕えの女の人たちが着る装束みたいだから」



