*華月譚*月ノ章 姫君と盗賊の恋物語

「………みんな、助けに来てくれてありがとう。



俺はあと一仕事終えてから帰るよ。


先に山に戻っておいてくれ」






その言葉に、群雲が盛大に顔を顰めた。






「なに言ってんだ、灯!!


ここまで来たんだ、俺たちも最後まで付き合うぞ」





「は?」






灯は大袈裟に眉を上げた。






「…………群雲。



俺が何をしに行くか、分かってるのか」







すると、仲間たちが一斉に頷いた。






「知ってるよ!」






楪葉が灯のもとに駆け寄る。




糸萩もその隣でこくこくと頷く。






「僕たち、藤波から全部きいたよ。


灯………内裏に行くんでしょ?」