*華月譚*月ノ章 姫君と盗賊の恋物語

青竹が手にしている弓と矢を見て、灯は頷いた。






「………あの矢、やっぱり青竹だったんだな。



よくもまあ、こんな所から届いたな………しかも、狙った通りに。



さすが怪力、百発百中の青竹だな」






「まぁな!


久々の実戦に、腕が鳴ったぜ!」






青竹は嬉しそうに豪快な笑い声をあげた。





「青竹、ご苦労」




「さすがだな」






三人衆の黒松と白梅が、ねぎらうように青竹の背中を叩いた。






「…………さて」





皆が揃ったところで、灯は改まった態度で仲間たちに向き直った。