*華月譚*月ノ章 姫君と盗賊の恋物語

「…………じゃ、どうすんの」






「どうしようもない。


とりあえず、俺の鼻は頼りにならない。


ちなみに耳も、ここはうるさすぎて使えない」







「………………」







「………ったく!!



あいつはなんだってこう、俺の邪魔ばかりするんだ!!



ほんっとーに、放し飼いにしとくと、ろくなことしないな!!」







灯が頭を抱える横で、藤波も途方に暮れるしかなかった。