*華月譚*月ノ章 姫君と盗賊の恋物語

「ーーーーー変人?」







灯が眉を顰める。





女たちは忍び笑いを洩らした。






「変人っていうか、ねぇ?」




「変態っていうのかね、ああいうのは」




「なんだか、珍奇なものを集めて、秘密の部屋に並べ置くのが、一番の楽しみなんだとか」




「左右の目の色が違う烏を剥製にして、毎日眺めてるって聞いたよ」




「あら、あたしが聞いたのは、真っ白な毛色の猿で毛皮の敷物を作ったって」




「きゃーっ、気味が悪い!!」








「………………………………………」







楽しそうに情報交換を始めた女たちの会話を、灯は身の毛もよだつ思いで聞いていた。