「失礼を承知で申し上げます。
ーーー畏れ多くも、もしや、姫さまは………。
入内なさることをーーーお気に病まれておられるのでは、ございませんか」
露草の囁くような声に耳を傾けていた汀が、大きく目を見開いた。
「…………まぁ。
どうして、そんなことを………?」
汀は怒ったふうもなく、ただただ不思議そうに首をひねって露草を見つめる。
露草は切な気な表情を浮かべた。
「ーーーお近くで拝見しておりますれば、なんとなく………感じるのです。
姫さまが、いつも上の空でいらっしゃること。
どこか物憂げなご様子でおられること。
…………それは、入内なされることが決まって以来、毎日のことでございます」
ーーー畏れ多くも、もしや、姫さまは………。
入内なさることをーーーお気に病まれておられるのでは、ございませんか」
露草の囁くような声に耳を傾けていた汀が、大きく目を見開いた。
「…………まぁ。
どうして、そんなことを………?」
汀は怒ったふうもなく、ただただ不思議そうに首をひねって露草を見つめる。
露草は切な気な表情を浮かべた。
「ーーーお近くで拝見しておりますれば、なんとなく………感じるのです。
姫さまが、いつも上の空でいらっしゃること。
どこか物憂げなご様子でおられること。
…………それは、入内なされることが決まって以来、毎日のことでございます」



