「分かっている。


………しかし、どうしても早く、この目で見てみたかったのだ。


お前の言う、薄花色の瞳というものをーーー」







「…………はぁ、さようでございますか。


して、如何でございましたか」







春宮は、その目に喜色を滲ませた。







「ーーーあぁ!!


まったく驚きだよ!!



あのような稀なる瞳が、この世にあったとは………」






「わたくしも拝見したことはございませんでしたが………まことに青き瞳をお持ちだったのですな」






「ああ、そうだ。


見事な、青空のような瞳であったよ」








春宮は恍惚とした表情を浮かべる。







「…………気に入ったぞ。



あの姫君を、なんとしても、私のものにせねばならぬ。



そうして、私の収蔵品の中に加えるのだよ………!!」