その時。







「ーーーっ!?」







突然、春宮は足首に激痛を感じ、呻き声を上げた。





汀に覆いかぶさっていた身体を起こし、春宮は自らの足下に目を向ける。







「………………い、ぬ?」







拍子抜けしたような春宮の言葉が耳に届いて、ぎゅっと目をつぶって顔を背けていた汀はがばっと起き上がった。







その視界に、必死の形相で春宮の足首に噛み付いている、小さな身体が飛び込んでくる。









「ーーーーー青丹丸!!」







汀は喜びの声を上げた。