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群雲の洞窟を出た灯は、老木の根元に立って白縫村を見下ろした。
白縫党は、都の人々が思っている以上の大規模な盗賊団である。
属している人々は、百人をゆうに超える。
なぜならば、実際に盗賊として仕事をする者たちの他に、その家族までもが共に行動しているからである。
儲かる職を求めて地方の村から出て来たものの、都で仕事に就くことができない者は少なくない。
彼らは食糧を求めて白縫山までやって来て、商団や旅人から金目のものを奪う盗賊となっていく。
群雲は、そのようにそれぞれに活動している盗人たちを束ねて、白縫党の仲間に入れるのだ。
そしていつの間にか、盗人たちの妻子までもが白縫山に住みつくようになった。
彼らはこの白縫山の麓に集落を成し、それぞれの家も建てて、少しずつ土を耕して畑らしきものまで作っていた。
それはさながら、普通の農民の村のようであった。



