そして私に愛情表現をしてくれたのだ。


こんなことは、もう一生ないと思ったけど。



その手前をしてくれた。なんだか嬉しく感じる。



「……していい?

久しぶりに」


互いに寝転んでいる私たち。


私の上でそう呟く彼。



「もう最後になるんだからね………

いいよ」



そして彼は何も言わずに、私の口に自分の唇を合わせた。