目を開けると映ったのは、懐かしみを感じる景色。 そして隣にいる人には、警戒心も何も感じない。 森本さんだからかな? とりあえず… ただ自分が生きていることに、驚いている。 「佐波、大丈夫か?」 森本さんのはっきりした声。 だけどわたしには小さく、ぼそぼそと聞こえる気がする。