「魔王か!なんとしても異次元に行かなくては!!!」

カイは唇をかみしめて言う。

「じゃあ、俺たちの訓練はもういいから異次元へ行こう」

クマタカがカイの目をまっすぐ見て言った。

「あぁ、冒険者の資格はエレン教官に頼もう。もう上級冒険者だしなんとかなるだろう」

カイもクマタカとリーナの顔を見て言う。

バタン

とそこにエレン教官が入ってくる。

「あっ!エレン教官!クマタカたちの冒険者の資格もらえませんか?」

カイが立ち上がってエレンに言った。

「クマタカとリーナ二人がかりで私に勝ったらあげるわ」

エレンはきっぱりと言う。

「じゃあ、訓練所へ行こう」

クマタカはそう言うとドアを開けて出て行った。