「2人とも3ヶ月で上級冒険者になるとはね。ひとまずお疲れさま~乾杯!」

カイが乾杯の杯を上げる。

「乾杯ー」

残りのエリーシャ、クマタカ、リーナも乾杯の杯を上げる。

今夜は2人が上級冒険者になったお祝いと日頃の訓練の疲れをいやすために、城下町で料理と酒が評判の酒場で祝杯を上げにきたのだ。

そう、今は城下町の冒険者訓練所を借りて訓練している。

ちなみに、冒険者など、仕事をしている者は10歳からでも酒を飲むことができる。今夜はリーナとエリーシャ以外はエールを飲んでいる。
しばらく談笑しながら食べたり、飲んだりした時、酒場のドアが開く。

「遅れて来てごめーん!」
と言った金髪ロングのナリーナとその後ろからピンクでポニーテールのエリエンと2人の教官(以前はエリーシャとカイの教官でもあったが)で黒髪ロングのエレン。

実はエレン教官は最近は時々、クマタカとリーナの訓練も担当しているのである。

「わたくたちの訓練が長びいてしまったのよ」
とエリエンはピンクでポニーテールの頭を下げる。

「2人とも熱心でつい時間を忘れてしまったわ」
とエレンも頭を下げた。