「そろそろ、リコのクエストの魔将オリジンを倒せるころね」

エリーシャの教官のエレンが言う。

「えっ?私なんかまだムリですよ」

エリーシャは真っ赤な眼を見開いて否定した。

「そうかしら?同じレベル8だし、薬を2、3個持っていけば大丈夫よ」

エレンはあっ!と声を上げる。

「私、用を思い出しましたからここで失礼します」

エリーシャはいそいで教官の自室を後にする。

きっとムリ!自信ないもの。

エリーシャは夜もふけたテアリン国の中央の城下町の街中を歩き始める。

城下町は憲兵隊が巡回してるので深夜の女性の一人歩きも進められないが安全だ。

エリーシャ!キミなら魔将オリジンを倒せるよ。

誰?私の頭の中で声がしたわ。

ここだよ!門松の中。

そこには青くて丸い生き物がいた。