ーーなっ。
突然の事すぎて私の頭がこの現状を処理しきれず、顔は火を吹いたように赤らめる。
幼なじみの優に面と向かって宣言するのはなんとも言えない恥ずかしさがあって……。
思わず雄馬の顔を見上げる。
けど、その顔は変わらず険しいものだった。
そんな雄馬とは違って、たった一言、優の言葉が私の耳に届いた。
「……うん」
その言葉に私の視線は雄馬から優へと移動する。
なんとなく優がどんな顔してるのか知りたかったから。
消え入りそうな言葉を、どんな顔して言ってるのか見てみたかったから。
だけど、見つめる先にいる優の表情からは何も読み取れない。
驚いてる風でもなく、喜んでいる風でもなく。
ただただ、私達を見つめてた。
