金魚すくい



「なんかこの時間からオープンするからか、空いてるね。友達がここのごはんはおいしいって言ってたから気になってたんだ」


「そうなんですか……」



慣れない店。


席に案内されてみると、フレンチやイタリアンみたいな雰囲気ではない。


確かに思ったよりは高くなさそう……かも。



「緊張させてしまった?」



勉さんは笑っている。


私の顔がどうやら固まっていたようだ。



「あっ、いえ……はい」


「はははっ、ほんと叶さんは素直だね」



それは褒められてるのか、けなされているのか。



「あっ、褒め言葉だよ」



勉さんは言葉を付け足した。


どうやら私の顔は固まってるくせに、心の中のものは全てさらけ出してしまっているようだ。