「大丈夫、そんなにはしないよ。別にホテルのレストランでもないし、こーいうとこも結構敷居低い店多いんだから」
「そう、なんですか?」
「うん、だから大丈夫。叶さんは誘われた側だからお金の事は気にしなくていいんだよ」
「いえ、そういう訳には……昨日もなんだかんだでごちそうになってしまったし……」
「気にしないで。俺は大人だからねー」
はははっと笑う勉さん。
「いや、でも……」
こういうのにもあまり慣れていない。
だからなんだか甘えるのもいいものなのかどうか……。
「いーからいーから」
そう言って勉さんは微笑み、スタスタとビルの中へと入って行った。
私は慌ててその後を追う。



