金魚すくい



「あははっ!」



大きな声を立てて笑う勉さんに驚き、再び見入る。


だって、こんなに笑う勉さんを見るのは初めてだったから。



「ほんと叶さんは素直だね」



そう言いながらも肩を揺らして笑う。


なんだか子供扱いされてる気がしてきて、今度は居心地が悪い。



「ごめんごめん。褒めてるんだよ」


「そう、なんですか?」



そうなのかな?



疑問に思う私に再びあの柔らかい笑顔で、そうだよ、と肯定した。



「ねぇ、今日はバイト何時まで?」


「えっと、5時までです」



煙草を一度吸って煙を吐き出しながら、それを灰皿の中へ落とし、火を消した。