すると、おっちゃんの声に反応しやって来たのは……。



ーーお義父さん。




嫌だ……。


なんで……?



お義父さんはおっちゃんから網を買い、それを水の中に差し込んだ。



嫌だっ!



私は必死に泳ぐ。


尾ひれを使って泳ぐ。


だけど、全然前に進まない。


するとーー。


網は私の体を捉えた。


暴れて網を破こうとするのに、一行に破ける気配はない。



なんで!?


助けて!



網は板のように堅くて、破くことなど不可能で……。


そのままそれは、小さな私の体を軽々とすくいあげた。