金魚すくい



どこか照れ隠しのようなはにかんだ表情で、手の代わりに口を動かした。



「じゃああれか……便秘だったのか?」


「……! ちがっ」


「雄馬……それが本当だったとしても、よく言えるな。デリカシーってものは持ち合わせてないのか」


「いや、違うからね!」



必死に否定するが、優も雄馬もお互いしか見えていない。



「なんだ? 生理現象だろ、そんなもん隠してどうするよ」



あっけらかんとして言う雄馬。


その様子にあからさまに大きな溜め息をつく優。



「だからデリカシーが無いんだ。ほんと雄馬は野蛮だからな」


「おい、喧嘩売ってんのか。だったら買うぞ」



雄馬は指をボキボキと鳴らし、威嚇する。


だけど優も引かない。



「だから野蛮なんだって」


「このっ……」


「もー! ストップ!!」



私は2人の間に入り、背の低い私は……2人の体格に、簡単に潰された。