金魚すくい



期待はいつしか憎しみに変わった。


寂しさを紛らわすように。





「……俺に…………」



呼吸を整えるように、声を吐き出した優の言葉はとても小さく、重々しかった。



「……優」


「俺に、何ができたっていうんだ!」



ーードン。



地面を殴りつける。


真っ赤になるほどに、拳を握りしめて。



「優っ!」



私の声が届いていないのか、ただ肩を振るわせ歯を食いしばりながら地面を睨み続ける。


こんなに苛立ちを露にした姿を見るのは初めてで……。


再会してからも、あの仲の良かった昔でも見た事のない優の怒り。


思わず私の足はすくんでしまった。