金魚すくい



フと優の視線を感じて、何気なく隣を見やる。


すると、優のクリアな瞳に映る私の姿がそこにあった。


けれどその自分がひどく不格好なもののように見えて、私はすぐさま目を伏せる。


昔、彼の瞳に映っていた自分はもういない。


今の優には一体どう見えているのだろう。


その瞳に映る私はーー。



「ーー柚子」



ふわり。


言葉が染み入るように私の耳に届いた。



「髪……切ったんだね」



優の指が少しだけ私の髪に触れた。



「いつも頭のてっぺんでお団子にしてたよね」



そうだよ。



「柚子の髪は相変わらず細くて綺麗だね。よく柚子自身もアレンジしやすいから好きだって言って、伸ばしてたのに」



うん、あの頃はそうだった。


本当は今でも長い方が好きなんだよ。


だけどーー。