案の定、宏樹さんは開始早々どストライクを決めてくれちゃったよ。


それも、投球スピードが45キロと言うプロ顔負けの速度と破壊力で。



で、次が赤間君の番。


赤間君もスペアを出したし、この二人の後に投球するのはものっすごいプレッシャーがかかるから私としてはガクブルものだ。



何とか真っ直ぐ真ん中のピンを狙って…投げるのに、私のボールは曲がってしまって上手く倒れてくれない。


3ゲーム目には、既に宏樹さんとはスコアにかなりの差がついていた。



勿論スポーツが得意な赤間君にも置いてかれてるしさ。



大体さぁ、腐女子が本より重たいもの持つ事自体ないんだから、スコアが悪いのは仕方ないじゃん!



開き直って4ゲームの2投目に手を出そうとボールを構えた時、赤間君が私に待ったをかけた。



そして、私の手からボールを取り上げて、替わりに持たせたのは11ポンドのボール。




……ちょっと待てぇ!!


なんっでこんなに重たいボールを持たなきゃなんないの!?