イケメンルーキーに恋をした



裏門に回ると、たくさんの木が裏門の外壁に並び植えられていて、少し薄暗い。


裏門を横にゆっくり引くと、ギィーッと不快な金属音を鳴らしながら開いた。


遠くから小さくキュッキュッとシューズの音が聞こえてきて、あたしはまた不審者のように身を屈め忍び足で進む。


他校生が勝手に入っていいのかわからないけれど、こればかりは仕方ない。


田尾くんの事を調べる為だから……。


あたしは木や校舎の陰に隠れながら、徐々に体育館に近づいて行く。


体育館のドアは開いていて、背伸びをして覗き込むと、バスケ部やバレー部がまだ部活をしていた。


どうしよう……。


これ以上近づいたら見つかりそうだし……。


でも、もっと近づかないと、中の様子がはっきり見えないし……。


田尾くん、本当にここに来てるのかな。


あたしは体育館の中を気にしながら、あちこちに目をやる。


だけど、田尾くんらしき人なんていない。


体育館の中にいるのかな……?


それとも、まずここになんて来ていない……?