頷いてみたのはいいものの……。
あたしは、お姉さんから田尾くんの先輩が通う高校を教えてもらい、翌日の土曜日、その高校に行ってみることにした。
『蓮ね、土日必ず決まった時間にどこかに出かけてるみたいなの。ウチのお母さんからの情報。あたしの予想では多分の先輩の学校に行ってるんじゃないかって思うの。その先輩、今バスケ部のマネージャーやってるから。多分だけど、あの子の性格からして、先輩のことが気になって行ってるんじゃないかな』
それはあくまでもお姉さんの予想だけど、何も動かずにジッとしているよりはいいと思って、あたしは午前中だけの部活を終えてすぐ、隣町にある高校に向かった。
静かな住宅街の中にある、高校だ。
休日とあって、正門前には人の気配は全くない。
正門は鍵がかかっていたので、あたしはキョロキョロと周りを見ながら裏門を探した。
はたから見たら、まるで不審者だ。



