イケメンルーキーに恋をした



放課後。


HR終了のチャイムと同時にさおりと教室を走りだし、1年生の靴箱に先回りした。


靴箱の入り口で身を屈め、さおりと縦一列に顔をドアから少し出す。


「まだ帰ってないよね?」


あたしの頭1個分上にいるさおりが、あたしを見下ろす。


「多分ね」


あたしは上目づかいでさおりを見上げ、また靴箱に視線を戻した。


「あ! 来た!」


さおりの声に、あたし達は靴箱のドアの陰に座りこみ、出てくるのを待つ。


「緊張するね」


さおりが胸を抑えながら小声で言い、あたしもバクバクと速度を増してきた鼓動を抑える為大きく深呼吸をした。


バレずに、上手くやれますように。


手を組んで祈った、その時。



「田尾、マジで今日カラオケいかないの?」