「あ、あたし、これ買ってくる!!」
緊張で爆発しそうな心臓に戸惑って、あたしは早口で言う。
「楽しそうっすね、ミニ先輩」
「っえ!?」
戸惑いの連続で声が裏返る。
「楽しそうって、な、なにが!?」
「イワシ先輩のプレゼント探すの」
今まで無表情だった田尾くんが、少しムスッとしたように見えた。
睨んでいるのか、それとも普通にあたしを見ているだけなのか……一重の鋭い目線が、あたしに刺さる。
なんで急に不機嫌になるのよ。
本当に、田尾くんの気持ちが読めない。
「まるで、好きみたいっすね。イワシ先輩のこと」
ジッと、田尾くんの視線に掴まった。
時が止まったかのように、身動きが取れない。
周りは動いているのに、あたしたちの空間だけ確実に時間が止まっている。



