「先輩はいつ何すか?」 グルッとカップを回してチェックしていたら、田尾くんがボソリと呟いた。 「ミニ先輩の誕生日」 「え?あたし?あたしは、11月6日だけど……」 さっきまで店内にうるさいくらい音楽が流れていたのに、自分の高鳴る鼓動のせいで、音楽が耳に入って来ない。 なんで……? あたしの誕生日、気になった……? ねぇ、どうしてそんなこと聞くの……? 「ふーん。そうっすか」 あたしの期待の高鳴りとは裏腹に、田尾くんは表情を一切変えずぶっきら棒に答える。