田尾くんはまだジーッとあたしを見ている。 「な、なによ」 田尾くんに真顔で見られると、いつも変な汗が出てくるんだよね。 好きなことがバレるんじゃないかって、怖くなる。 「別に?」 田尾くんは軽く肩をすくめ、自分で聞いておきながら興味なさそうに欠伸をした。 な、何なんだ。 どうしてこうも気まぐれなの? 田尾くんの前世は、きっと猫だ!! しかも、野良猫のボス。 この気まぐれさと、周りにモノ言わせない態度……。 絶対前世は野良猫のボスだ。