「ヨダレ垂れてるよ」






「へ?」







椎くんに指摘されて口元を触ってみる。





うわっ濡れてる。







椎くんの細く、白い首筋が私の視線を奪う。


もう、限界、だ。







「椎くん....」







甘い声で椎くんに暗示をかける。



ボタンを素早く胸元まで開けて、だめ押しでフェロモン攻撃。








さあ、ラストはこの一言。







「血をください」







「嫌」









甘く囁いた私をさらりと拒否する椎くん。