「実羽さんには敵わねぇな…話、聞いてもらっていいですか?」 あたしは頷き、ハルの話を黙って聞いた 「母親は…いないんですよ」 中学2年の時に病気がちのお母さんが亡くなってしまった ハルは毎週お見舞いに来てたけど、お父さんがお見舞いに来たところを数えるくらいしか見たことがなかった 仕事が忙しいのは知ってたから何も言えなかった でも、お母さんが亡くなって、またすぐに仕事に戻っていった 家族より仕事が大事なのかと思ってしまった そこからお父さんとの距離があいてしまった