金持ちくんと貧乏ちゃん




「おせぇ…」


「……すいません」



部屋に入れば小言のようにそう言われ、小さく謝罪の言葉を呟いた。


遅いってなんだよ、旧校舎は遠いんだから仕方ないじゃん。


心の中でそう悪態つきいつも通り輝先輩の隣座った。




「おい」


「…はい?」




なぜか喧嘩越しで問いかけられた言葉に私ははてなマークを飛ばした。


え、なに、私お弁当食べたいんだけど…。




「お前、フツーにそっち座ってんじゃねぇよ」


「へ?だって…」




いつも私こっちに座ってたじゃないですか。


なんだかよくわからなくて首を傾げると、流生先輩お得意の舌打ちが飛んで来た。


え…なんで?




「まあ、いいじゃん。オレの隣がいいって言ってるんだよ」