「っ!!」
勢いよくこっちを向いた、と思ったら樺恋の目は大きく見開かれていた。
…なんだ?
「い、いま…」
「あ?」
「今っ、名前…!」
名前?
「流生先輩に初めて名前呼ばれましたよ…!」
「あ?…そうだっけ」
そんなのいちいち覚えてねぇから、わかんねぇけど…。
本人が言うなら、そうなのかもな。
無意識に樺恋の頭を撫でていて、
「…先輩、どうかしたんですか」
顔を真っ赤にさせて言ってきたときは笑いを堪えるのが必死だった。
…俺は…、こいつのこと好きなのかな…―――
−流生 side end−
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