金持ちくんと貧乏ちゃん




「あ…あの、ご…ごめんなさい」


「は…?」




急にそう言って頭を下げられ、驚いてついていた頬杖を解いた。


ごめんなさいって…、なんだよ。




「私…自分勝手で、無神経なこと言って…」


「……」




―――ああ、あのときのことか。


俺はそんなちっせぇこと気にしてねぇし、むしろ謝るのは俺の方で…。




「…私、人とコミュニケーションとるのが苦手で…いざ友達が出来ても自分の素が見せれないっていうか…」


「……」


「誰といても…“どうせこの人も自分の前からいなくなる”って…。メリットで考えてるわけじゃなかったんですけど、自然と…そうなっちゃってたのかなぁ…って」




苦笑いしながら自分の前髪を触るこいつの頭に、手を置いた。




「?…流生先輩…?」