金持ちくんと貧乏ちゃん




輝先輩は私が手に持っていたお弁当を指さして、また苦笑いした。


さすが輝先輩…!!優しさの塊だ!……どっかの誰かさんとは大違いで。




「あ?なんだ、まだ食ってなかったのかよ」


「(誰かさんが脅しに近い放送を入れたからね…!!)」




そう心の中で悪態つき、輝先輩の隣に座らせてもらった。


輝先輩の隣に座った瞬間流生先輩に睨まれたような気がしたけれど…気のせいかな?




「まぁ、流生くんのせいなんだけどね。俺らの事は気にせず食べていいよ」


「すいません…。ありがとうございます」




輝先輩はニコッと笑って「いえいえ」というと、何かの雑誌を見始めた。


……様になる。


そんな輝先輩の隣で私はちまちまとお弁当を食べ始める。




「あ〜、イイ匂いする…」




輝先輩がソファーの背もたれにもたれながら、そんな事を言うもんだから食べていた卵焼きを吹き出さそうになった。