金持ちくんと貧乏ちゃん




そう言われてうつむかせていた顔を上げると、目の前にはキラキラと輝くネオンが一面に広がっていた。


どれだけ歩いたのか、どの道を来たのかまったく覚えてないけれど…街中の灯りがキラキラしていてすごく、綺麗。




「すごい…!!」


「どうしてもお前に見せたくてさ。俺のお気に入りの場所」


「こんなところよく見つけましたねっ!すっごい綺麗!」


「だろ?……んで、さっきの質問だけどな」


「??」




質問?、と首を傾げていると繋いでいる手に力がこもった。


先輩…?




「俺に、余裕なんてねぇよ」


「え?」


「そういう風に見せてるだけで、ほんとは……すっげぇドキドキしてるよ」


「っ!」




少し顔を俯かせて恥ずかしそうにする先輩に、私はきょとんとした。